風 景

大 分


 関埼灯台


   訪問日


 2015年 5月


詳 細


 大分県大分市 佐賀関半島にある大分県最古の灯台です。保存灯台 Bランクとなっています。
 初点は1901年で、4秒毎の等明暗白光となっています。
 灯器は2009年に高光度LED灯器に交換されました。最近流行のLEDがこんな所にまで採用されてきています。
 光度は5千6百カンデラで、光達距離は12.5海里(約23km)です。 電球式に比べかなりの省エネとなっています。
 構造は、塔形の鉄造です。

 対岸の愛媛県にある佐田岬灯台と共に豊後水道の最狭部にある豊予海峡を通過する船舶の安全を守っています。
 初点時は第3等フレネル式レンズを使用していましたが、1918年に完成した佐田岬灯台に灯火設備一式を移設しています。
 その為、灯台完成前にイギリスで製造された1870年製の第4等フレネル式レンズを使用していました。
 そのレンズも2009年にLED式に置き換えられ、現在は灯台近くの関崎海星館で展示されています。
 
 関埼灯台の光達距離は23km、佐田岬灯台の光達距離は35kmで、豊予海峡が約14kmしかないので、どちらも対岸まで
 光が届く設計となっています。
 肉眼でも互いの半島を眺める事が出来るほど狭く、海峡の間には島や岩礁があり海流も早い事からから昔より難所と
 なっていました。
 また、瀬戸内海への入り口にあたる為、戦時中は軍事上重要な海峡で両岸に砲台が設置されていました。現在も砲台跡など
 が残っています。


 佐賀関半島で獲れる関さば、関あじが有名です。
 近くの道の駅や漁港で食べる事が出来るので、そちらのついでに灯台に寄るのもいいかもしれません。
 佐田岬との間に国道九四フェリーが運行されているので、四国からも来やすいです。


行き方


 大分市内から国道197号線を東へ。佐賀関港で国道217号線に変わり500m程行くと、県道635号線があるのでそちらへ。
 県道を道なりに進むと関崎海星館があります。海星館から灯台へは階段で行きは下り、帰りは上りとなります。
 海星館へ行かず県道を300m程下りると、展望台の駐車場があります。そちらは灯台とほぼ同じ高さなので楽に行けます。






灯台入り口。
1970年までは有人で灯台守が詰めていました。




当時の面影は何もありません。




奥が灯台。








正面入り口。
古い灯台はデザイン性があって良いです。












海側より。












奥に見えるのが関崎海星館です。




灯台より宮崎方面。












LED式はレンズの形が円柱の様です。




海星館まで上がってくる階段。




豊予海峡を一望できます。




岬のすぐ前を船が通過していきます。




ここにも砲台が設置されていた様です。




高台にあるので見晴らしは最高です。




関崎海星館。




対岸の佐田岬です。




中央左下の白い塔が佐田岬灯台です。




岬横にある突端の展望台より。
見晴らしはあまり良くありませんでした




海星館から展望台駐車場までの県道より。








パンパシフィック・カッパー佐賀関製錬所の第二大煙突。
高さが200mあり関崎で一番目立ちます。
かつて「東洋一の大煙突」、「関の大煙突」と呼ばれ佐賀関のシンボルだった
第一大煙突は老朽化の為、2013年に解体され現在は記念として1.5m部分までが残されているそうです。






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